坐骨神経痛は治らないと諦めていませんか?
下肢の神経痛は大きく4つ分類されます
中高年の方に多く見られる坐骨神経痛は、「坐骨神経」がいろいろな原因で圧迫、刺激されて痛みやしびれのような症状がでることを指します。坐骨神経は腰から足にかけて伸びる神経です。
多くはまず腰痛が発症し引き続いてお尻や太ももの後ろ、すね、ふうらはぎ、指先などに痛みやしびれがあらわれます。こうした痛みやしびれは、脚全体に強く感じることもあれば、一部分だけに感じることもあります。
3つのタイプに分類する事ができます
坐骨神経痛は頭痛や腹痛などといったいわゆる症状名であり、その原因にはいろいろあります。
①腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離辷り(すべり)症など骨や椎間板(クッション)が原因の場合。
このうち最も多いのが腰部椎間板ヘルニアで、約80%を占めております。
②腰やお尻の筋肉や腱(スジ)、靭帯などが異常をきたし坐骨神経を圧迫して痛みやしびれがでている場合。
③糖尿病や腰の腫瘍が原因の場合
腰や足の痛みで病院に行ってレントゲンやMRIを撮ると、腰の骨のL4とL5の間が狭くなっているからここから出る神経を圧迫して痛みが出ているとか、腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの診断を受ける事が多いと思います。
しかし、骨が原因で神経を圧迫して痛みを起こしていることは少なく、坐骨神経痛の多くは筋肉がこわばって固くなったから神経を圧迫して痛みを引き起こしてることが多いのです。
例えば、上の図の赤い範囲に痛みやしびれがあるとレントゲンを撮って原因ははっきりと分からないですが坐骨神経痛と診断されます。 これは、「梨状筋や小殿筋」という臀部の筋肉にトリガーポイントが発生して起こる症状の典型的なパターンです。
図(準備中)鍼灸治療は腰の多裂筋や臀部の大腰筋、小殿筋、梨状筋症候群などの筋肉の問題。 椎間板ヘルニア、変性症脊椎症、脊柱管狭窄症(馬尾型は不適応)などの背骨の問題には適応します。
ただし、効果はそれぞれ異なり個人差があります。その人の仕事や生活習慣によっても大きく関わってきます。 また、鍼灸治療の効果は症状が完全に消失するものから、痛みは残るが生活には支障がないくらいのレベルのものまで色々あります。
患者様お一人お一人が納得のいく段階まで諦めず最後まで誠心誠意向き合って治療に当たらせていただきます。
当鍼灸院による坐骨神経痛の鍼灸治療は、まず何が原因なのか細かく問診とテスト法、脈診を行い「西洋学的アプローチ」が良いのか、「東洋学的アプローチ」が良いのか判別してから行う治療法です。
坐骨神経痛に効果的なツボやトリガーポイントに鍼灸をすることで、腰からお尻や足にかけての痛みやしびれの緩和・改善を行います。また、脊柱管狭窄症に対しては東京大学医学部リハビリテーション部鍼灸部門で行われている「東大式 脊柱管狭窄症の鍼灸アプローチ」も取り入れています。(東大式とは、現代医学的な病態を把握したうえで西洋医学と東洋医学を融合した治療をしていくということです)。
国分寺・国立・立川市内はもとより都内外から多くの坐骨神経痛でお困りの方が来院されております。
坐骨神経痛は人それぞれ痛みの原因や症状に違いがあるように、改善する経過も個人差があります。痛くなって間もない急性のうちに治療を開始したほうが治りが早いです。急性の場合や痛みの強い時はできるだけ治療の間隔をあけずに、最初の5回くらいまでは一日おきに治療を行うほうが効果的です。
半年や1年以上の慢性の場合には治療の回数がかかります。週1~2回のペースで2~3ケ月の継続的な治療が必要です。
・腰(表層から中層の筋肉)やお尻の筋肉の緊張が原因の場合:1~3回程度で痛みしびれが改善に向かう
・腰の深層(インナーマッスル)の筋肉の緊張や腰部椎間関節が原因の場合:3~10回程度で痛みしびれが改善に向かう
・椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症が原因の場合:10~20回程度で痛みしびれが改善に向かう
※ただし効果には個人差があります。
当鍼灸院で一番多い疾患は坐骨神経痛で来られる患者様です。様々なタイプの坐骨神経痛を治療してまいりました。
坐骨神経痛の主な原因である1.筋肉 2.椎間板ヘルニア 3.脊柱管狭窄症などに分類して、その症例をご紹介いたします。
【患者】50代 女性 主婦 立川市在住
【主訴】左のお尻から足の外側の痛み
【原因】週に3回ゴルフに行った後から痛みが出てきた。
左足を付くと痛みが走る。寝返りも痛いし、寝て足を伸ばすのも辛い。
・2/4 第1回目 鍼灸施術を開始
・2/7 第2回目 少し楽になった
・2/14 第3回目 大分らくになってきた。アプローチの練習を50球ほどやれた
・2/20 第4回目 足を付いても痛くなくなった。ゴルフもできるようになったので終了とした
鍼灸施術前の痛みを10として、患者さん本人がその10の痛みから比較して鍼灸施術後の痛みがどのくらいであるかを数値化したグラフ。
【患者】70代 女性 主婦 国立市在住
【主訴】右足の付け根からお尻にかけて走る痛み
【原因】毎日ジムに通いすぎて痛みが出てきた。
足を後ろに上げると痛みが走る。階段も辛い。
・12/4 第1回目 鍼灸施術を開始
・12/6 第2回目 変化なし
・12/9 第3回目 少し楽になったような気がする
・12/13 第4回目 劇的に楽になった
・12/20 第5回目 スポーツジムでいつものように運動ができたので終了とした
【患者】50代 男性 会社員 国分寺市在住
【主訴】右の腰とお尻から足の外側、かかとにかけての痛み
【原因】ゴルフのプレー中にぎっくり腰になった。動くことも大変な状態。
整形外科でレントゲンを撮って椎間板ヘルニアと診断。受傷から2週間が経過している。
・6/14 第1回目 鍼灸施術を開始。
・6/16 第2回目 歩くのとが出来るようになった
・6/17 第3回目 歩いている時の重い痛みが抜けた気がする
・6/20 第4回目 天気が悪かった為か、昨日は痛かった
・6/21 第5回目 足のしびれはなくなったが腰を反らせるとズキンと痛む
・6/22 第6回目 腰の痛みはいいが踵が痛い
・6/23 第7回目 足のしびれはとれた
・6/24 第8回目 仕事で長く座っていると腰が痛くなってくる
・6/27 第9回目 腰を反っても痛くなくなった
・7/1 第10回目 痛みも無くなりゴルフもできるようになったので終了とした
※再発予防のため現在も月に2回の治療を継続している
【患者】40代 女性 会社員 立川市在住
【主訴】右のお尻から足の外側にかけての痛み
【原因】特に思い当たる原因はないが、強いて言えば洋服の整理をしたくらいから痛くなくなった。
整形外科でレントゲンを撮って椎間板ヘルニアと診断。受傷から3ケ月が経過している。
・11/3 第1回目 鍼灸施術を開始。
・11/11 第2回目 前回の治療の翌日痛みが強く出た(好転反応)が、今は落ち着いている
・11/16 第3回目 少し良くなっている。痛み止めの薬を飲まなくても大丈夫。
・11/21 第4回目 前回治療後、調子よかったのでかがんで作業をしていたらまた痛くなってきた
・11/25 第5回目 まだ痛くなったまま
・11/28 第6回目 変化なし
・12/2 第7回目 少し良くなってきた
・12/6 第8回目 更に良くなった
・12/14 第9回目 仕事で長く腰掛けていたらまた痛くなくなった
・12/16~5/6 第10~22回目
・5/12 第23回目 痛みが無くなった為終了とした
※※このように痛みが激しい場合、自覚症状として最初の数回は変化が感じられないことがありますが、 筋肉の状態は確実に回復しています。 この患者様は焦らず諦めずに治療を続けた結果、以前のように回復することが出来た例です。
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